色々

色々やる所

チタニウム麻婆豆腐

昔見たテレビ番組で、餃子の化石を探し求めて中国の僻地を訪れるってのがあった。村人の家にお邪魔する場面では、お婆さんが家族の為に食事を用意している所が紹介された。

お婆さんが作っていたのは麻婆豆腐。そこが四川なのかどうかは覚えていないが、本場、本物の麻婆豆腐が見れるとあって、私は思わず身を乗り出した。

お婆さんが手の上に乗せた豆腐に包丁を入れる場面では、豆腐の滑らかさ、きめ細やかさが鮮明に映し出された。あー地デジに変わってよかったな、中国の豆腐も美味そうやなと思ったけど、お婆さんの皺までクッキリ写し出すハイビジョンの凄さに更に驚いた。

灯りは裸電球1つだけ、薄暗く質素な家で壁も土っぽい、というか土やろ。テレビもねえ、ラジオもねえ、こんな場所で暮らしたくないなと思いながら見ていたのだが、完成した麻婆豆腐を見て考えが変わった。

「あんな美味そうな麻婆豆腐は見た事がない、あれが毎日喰えるならあの場所に越しても構わない。我が心、四川に有り」

そう思ったかどうかはさておき、私は麻婆豆腐に目がない。醤とラー油がもたらす赤い海、そこに堂々と浮かぶ豆腐の塊は、まるで紅旗に輝く五芒星の様だ。中華と言えば麻婆豆腐、麻婆豆腐と言えば中華なのである。

という事で餃子の化石とやらが気になって見始めた番組だったが、最高に美味そうな麻婆豆腐を目の当たりにしてすっかり満足してしまったのでチャンネルを変えた。餃子の化石とは一体何だったのだろうか…

今日はそんな麻婆豆腐を昼飯にしてみようと思う。今回もチタンクッカーを使う。

昼休憩開始。米、肉、豆腐、あれこれ。f:id:eyezonly:20151203231352j:plain

使う調味料はこれ。他にラー油、ごま油、酒、醤油など。f:id:eyezonly:20151203231610j:plain

それぞれ大体大さじ1。これを昨日の夜に仕込んだ。今回は豆豉が小さじ2程度で無くなってしまい残念な結果に。f:id:eyezonly:20151203231724j:plain

米を炊いている間にニンニクをみじん切り。チタンの上でナイフを走らせた。無問題。f:id:eyezonly:20151203232252j:plain

米が蒸らしの段階に入った。その時間を利用してやっと麻婆の調理開始。クッカーに油をひき、ニンニクを投入。弱火だったがクッカーの底が変色し始めたので、慌てて持ち上げて炎から距離を取った。チタンは五徳に乗せた状態での調理には気を使う。

もっとニンニクを炒めたい所だが、早々に豚挽き肉を投入。ちょっと少なかったか。中国では豚肉以外に牛なども使うらしい。f:id:eyezonly:20151203232541j:plain

肉がパチパチと弾ける様な音がするまで加熱。この間もクッカーは宙に浮かせつつ火加減を調整。f:id:eyezonly:20151203233108j:plain

昨晩作っておいた調味料を入れて更に炒める。f:id:eyezonly:20151203233322j:plain

肉味噌完成。豆板醤、甜麺醤の比率を変えるだけで色んな料理に使えるし簡単便利。f:id:eyezonly:20151203233618j:plain

肉味噌に水をぶち込む。水の分量は適当。この時点で味見して加減。f:id:eyezonly:20151203233847j:plain

豆腐を入れて一煮立ち。f:id:eyezonly:20151203234240j:plain

水溶き片栗粉を入れたら火力を一気に上げて盛大にブクブクさせる。f:id:eyezonly:20151203234538j:plain

完成。豆腐少なく見えるけどいっぱい入ってます。f:id:eyezonly:20151203234902j:plain

やっと昼飯。いただきます。花椒多めで痺れる美味さ。f:id:eyezonly:20151203234803j:plain

米に合う。合いすぎる…f:id:eyezonly:20151203235142j:plain

五反田で喰った陳麻家の陳麻飯の味が忘れられず、どうにかしてあの味を出したいなと思ってあれこれ試す事数年。未だ遠く及ばず。

家で作る時は中華鍋を使うが、今回はチタンクッカーだった。片栗粉を入れて強火にしたら焦げるかと思ったが、意外とそうでもなく。五徳に置いたままにせず浮かせて火加減を調整すれば、どんな調理も出来そうな感じだ。

しかし、喰い終わってクッカーを洗い終えた瞬間に休憩終了を告げるチャイムが鳴った。全然ゆっくり出来なかった。二度と休憩中に麻婆豆腐なんか作らん…