昼休憩中に米を炊く際、いつもはコールマンのアウトランダーを使っているのだが、今回はプリムスのフェムトストーブを使うことにした。
炎の出方は下の様な感じ。フェムトストーブ(左側)はロケットの様な炎が特徴的だ。強火なら鍋底に跳ね返された炎が全体に広がっていい感じなのだが、弱火にすればする程、熱がクッカーの底面中央に集中してしまう。
沸騰後は弱火に設定したい炊飯だが、チタン製のクッカーでは底面中央から周囲への熱の伝わり方が非常に悪い為、中央から炎が上がるフェムトストーブは炊飯に不向きだと感じる。
チタンクッカーで湯を沸かす際、鍋底を観察してみるとよく分かるのだが、中央だけが沸騰状態で、周りが沸点に届かないままの状態が意外と長く続く。
ちなみにフェムトストーブでの炊飯はこれまでにも何度か行なって来たが、満足に炊けた事がなかった。
チタンは熱の伝わり方が悪い?
米が上手く炊けないのはチタンのせいなのか?
フェムトストーブのせいなのか?
自分は悪くないのか?
器具に責任を押し付けてばかりではないか…
という事で、ストーブの火力調整に頼らず、自分の感覚だけで火加減を調整する方法を思いついたので早速試す事にした。
5オンスの目盛りより僅かに下で米一合。同量の水を入れる。水位はこの様な具合。
沸騰するまでは通常の炊飯と変わらず。蒸気が見えたらすぐにクッカーを手に持ち、宙に浮かせる。
ストーブの火力は調整せず。クッカーを上下させる事で熱量を調整するのだが、ストーブの熱を一点に集中させない為に、時々炎が当たる位置を変えてやる。チタンクッカーの場合、主に外周を温めてやるのが良いかもしれない。
吹き出す蒸気の量も自分で加減するのだが、油断すると蓋が吹き飛んでしまうので加熱のし過ぎには注意が必要。軽く蒸気が吹き出る程度に加減したい。
沸騰してから9分間7分間、クッカーを手に持って中に浮かせ続ける。根気の要る作業だが、弱火にせず中〜強火を保つ事で、強風下でも風防無しで米が炊ける。
(動画の方は9分間加熱しているが、7分がベスト)
炊き上がり方はこんな具合。軽く焦げている。
前日の夜に作ってもらった野菜炒めを入れて食べる。
食べ終わった直後の底。黒こげになった部分は僅か。
youtubeに動画をアップしてあるので参考までに。