SNOW PEAKのチタンクッカー購入後、自炊とは無縁だった私の食生活は180度変わった。朝起きれば米を炊き、昼になれば米を炊き。昨晩は炊き込みご飯を作って美味しくいただいていたのだが、ふとこんな事が頭をよぎった。
「私は炊飯しか能がないのか…」
やはり「クッカー」という名で売られているのだから、色々とクックしてみるしかない。
という事で今週最後の昼休みもチタンクッカーを使って飯を作るのだが、今回は初めての蒸し調理に挑む。
用意した食材はこちら。スティックセニョール、人参、ヤングコーンを昨晩の内にカットしておいたもの。ラップに包まれているのが鶏肉。
寒い季節が収穫時らしいスティックセニョール。ブロッコリーが欲しかったのだが、どこに行ってもこれしか手に入らなかった。お手上げである。
すのこの代用として、小クッカーの蓋を利用する。
実はクッカー専用すのこを自作しようと考えていたのだが、面倒くさいので結局この形を取る事にした。アウトドアをしている人にとってはごく当たり前の方法かも知れないが。沈めた蓋の裏側の空気もある程度抜いてあるので、沸騰してもそうそう浮き上がる事はないだろう。
水が少し多かったので減量し、鶏肉を乗せる。
次に野菜を投入。多すぎ…
今回の熱源はこちら。プリムスのフェムトストーブ
クッカー内の圧力を高める為に、水を入れたメスキットを重石とした。がっちり押さえつける。
蓋を強く押さえているため蒸気は吹き出さず、殆どが雫となって落ちて行く。
滴り落ちる水はしばらく軍手などで吸い取っていたが、結構な量が出始めたので受け皿を設置。合計するとヤクルト一本分くらいの水分が滴り落ちた様な気がする。さすがに圧力鍋程の密閉力は期待出来ないが、それでも内部は結構な圧力が加わったのではないだろうか。高温調理が期待出来る方法だ。
沸騰から10分後に火を止める。蓋を開けると、ご覧の通りの鮮やかさ。
野菜をかき分けると、光り輝く塊が姿を現した。肉のゴールドラッシュが今ここに始まる。
切ってみる。緊張の瞬間。
10分の加熱だがしっかり火が通っていた。肉見れば、腹が鳴るなり午後零時。待ちきれない所だが、まだまだやる事が残っている。
鶏肉をカットし、野菜を取り分ける。
残った湯は捨てずに使う。小クッカーの蓋を取り除いた後、バジル、オリーブオイル、コンソメなどを加えて汁物とする。
12時30分、やっと昼食開始いただきます。
味付けはタルタルソースで。うまい。
初めてやったにしては良く出来た方ではないだろうか。蒸すというのは、クッカーでも意外と簡単に出来るという事が分かった。野外で、貝の酒蒸しなどをやってみるのも面白いのではないだろうか。私は魚介が嫌いなので絶対にやらないが…